小原流とは

小原流のご紹介

いけばなにどのようなイメージをお持ちでしょうか?
多くの方は、水盤に剣山を使っていけるものをいけばなと思っていらっしゃると思います。
この水盤に剣山を使っていけるいけばな「盛花(もりばな)」を、19世紀末に考案した流派が小原流です。それから一世紀を超え、小原流はその時代の生活空間にふさわしいいけばなを生み出し発展してきました。
現在、日本三大流派の一つとして、全国148支部、海外56支部の拠点を持ち、いけばなの普及をすすめています。
伝統的な和の文化と現代空間にも対応できる花、
わかりやすい教本と無理なく会得できるカリキュラム、
初めていけばなに触れる方にも安心して入門頂ける流派です。

 

小原流をもっと知りたい方は、小原流HPをご覧ください。

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小原流・廣田聡の花

盛花

【盛花】もりばな

盛花は平たい器を用いた面的な広がりのあるいけばなです。
大きく分けて次の2種類があります。

瓶花

【瓶花】へいか

花瓶を使ったいけばなです。江戸時代からあった「投げ入れ花」と呼ばれる、花瓶に材料を自然な姿で入れて見せるいけばなの系譜を受け継ぎ、その伝統を踏まえた上で、より現代の感覚に合うように工夫されています。

花意匠

【花意匠】はないしょう

現代の生活空間にふさわしく、また多様化したさまざまな花にも対応できるいけばなです。一方向だけでなく、いろいろな方向から見ることのできるように工夫されたタイプもあり、いけやすさ、覚えやすさなども備えているところから、小原流で最初に学ぶのも、この花意匠です。

花奏

【花奏】はなかなで

小原流では最も新しいいけばな表現です。これまで外へ広がるようにいけられていたいけばなの考え方を見直し、一定空間の中で内側へ向けて挿し、交差する立体美をとらえます。限られた現代空間の中において、花の存在できる場所をしっかりと確保できるように考えられた画期的ないけばなといえます。

【その他の花】

以上の4つの形にあてはまらないさまざまないけばなが小原流にはまだまだあります。少ない花の色と形を見つめるところから生れた「花舞(はなまい)」、植物の姿を大胆にとらえて、自由にいける「自由表現」、アーティスティックな作品をめざす「造形いけばな」など、その表現世界は想像以上に広大です。